介護施設で介護士として働くために資格を取ろうと考えている人は多いと思います。しかし、必要となる資格が何かと問われると、答えられる人は少ないのではないでしょうか?もしくは、「ホームヘルパー2級・1級」などと答える人もいるかもしれません。
しかし、ヘルパー2級や1級は現在は存在しない資格です。2014年に新たな資格として「介護職員初任者研修」が導入されたことを機に廃止されました。では、なぜヘルパー2級・1級という資格は廃止されたのでしょう。一つ目の理由としては、介護職に関する資格が乱立しており、それぞれに学習内容が重複していたり、わかりにくかったりという問題があったようです。新体制では介護職員初任者研修から実務者研修、そして介護福祉士へと上級資格へのステップアップが一本化されました。
ホームヘルパー2級と介護職員主任者研修の違いは、研修時間の130時間に関する内訳が大きく異なっている点です。介護職員初任者研修では、それまで必須だった30時間の施設実習が無くなり、その分スクールや養成機関内での実技実習時間が90時間に増えました。また、130時間の研修終了後の筆記テストも追加されています。この筆記テストは多くの場合、不合格となっても再テストが可能となっているため、最初の受験でもし合格点に満たなくてもあまり深刻に捉える必要は無いでしょう。
介護職員初任者研修取得には、自治体が定めるスクールに通うか、通信講座を受けるといったことをしなければなりません。期間や費用は教育機関によって違うので、自分に合った方法で介護の資格を取得しましょう。